Hatekira

きらきらばかりもしてられない

ブラック企業とかブラック部活とか 結局つながってゆくんだね

ブラック企業経験者

私が大学を卒業してしばらく働いていた会社は、深夜まで残業が普通で、残業代は付くのですが、付けられないというか…。なんとなく「残業するのは能力不足」という暗黙の了解から、付けられませんでした。いま思えば、完全な洗脳です。でも逆に、定時を過ぎたらサービス残業なのだからと、ちょっとゆったりした気分で仕事に挑めている気がして、当の本人たちは仕事仲間と楽しく「残業喜んで!」状態であったことは否めません。そんな仕事も多い会社だったので産休を取るなんてことも暗黙の了解で許されず、大体の方は寿退社。そんな私も例外ではありませんでした。

世の中早く帰れる人もいたのか!

社内結婚の私は、完全な世間知らずでした。結婚して初めて知った「夕方には帰ってく旦那さん」。自分の父も忙しく働いている方だったので、その存在は驚きでしたが、もっと驚きだったのは、残業多い=稼ぎが良いという漠然とした概念。なので忙しい旦那さんの奥さんは少し自慢気。

そんなに働いて可哀想と言われ

少しの間海外で暮らしていることがありました。その時外国の方に言われたこと「そんなに働かなきゃいけないなんて可哀想だね」。もうね、ごもっともです。なんで気づかなかったのか、自分でも呆れちゃうけれど、可哀想なんです。生活するために働いているはずが、いつの日か働くために生活するようになっていたんですから。

でも思えば子供のころからそう育てられてたかも

私たちの親世代は団塊の世代、さらに親世代は戦争を体験して頑張って復興してきた世代。「とにかく頑張ろう!」「頑張ることは美しい。」と言われ育ってきた、そんなサイクルの中に私はまんまといるな…と。

きっと、その間には「頑張ろう世代」をちょっと煩わしいと思っている世代が静かに傍観しているはず。そんな「頑張ろう世代」に育てられた私たち世代は、懲りることもなくまた子に「頑張ろう」を押し付けるのでありました。

とうとう来たよブラックは部活まで

とにかく「頑張ること」を強いられてきた世代を冷ややかに見つめる世代は「受験戦争」を生み出しました。将来頑張らなくていいように「学歴」を手にすることがいつしか目標になり、子たちは塾通い、詰め込み教育へ。その「頑張ろう」+「詰め込み」が私たちの世代にのしかかり、そして気づけば今「頑張ろう」+「学力」+「スポーツ」となっているわけです。今の子どもには遊ぶことは許されないのか?なんかね、どんどん重ねられてゆくんです。持ってる時間は同じはずなのに。そこで誕生した「ブラック部活」

でも子どもは遊ぶよね

見ていて安心しますが、すごいハードスケージュールの中、子どもたちは友とコミュニ―ケーションをとりそして遊びます。勉強もして部活もして遊んで。YouTubeだって見ますよ。「頑張ってるな~」とは思いますがただ一つ、何かを生み出す時間が足りなすぎます。そこがとても心配。こなす種類の仕事は、これからどんどんロボットに変わられることだから。

子どもはもっと暇で良いのでは?いや、大人もね

そんなこと言うと「中学生はフラフラすると悪いことするから部活させてほしい」なんて言われる始末。結局のところ、「ブラック」な働き方をしている親世代が、子どもが自由になると把握しきれないから困る=部活頑張れよになったのでは?「私たちも苦しかったんだから、君たちも頑張れ」。いや、もっと頑張れ。こうやってまた続いていく「頑張れ合戦」。いつまで続くのかな~。

スポーツするのもお金かかるしね

親世代は、子どもの将来のために一生懸命働きます。念のためにと勉強に運動にたくさんお金を使います。でもそうしないとダメになっちゃうのかしら?子どもって。みんながオールマイティーにできなくてもいいのかななんて。こんな私は脱落組でしょうか?